ここしばらくヨコモのマシンに手一杯でしたが、ようやく『M-05サスシャフトダンパー仕様』を走らせることができました。
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M-05のフロント&リアに、M-06PROのピロボールサスシャフトを使って、ダンパー取付位置を変更することで、ダンパーを正常に機能させる訳です。

この方法について、ホビーショー会場でも、グランプリ事務局のKASAI氏に確認を取り、”OK”をいただきました。
標準の取り回しで何とか走らせるために、Mシャーシマニア達がダンパーの組み方をいろいろ工夫してきました。ダイヤフラムにOリングを2個入れたり、引きダンパーで組んだり...
そのため、こういったノウハウを持つ『Mシャーシ使い』と呼ばれるヘビーユーザーと、一般ユーザーとのマシンには大きな差ができていました。

この『M-05サスシャフトダンパー仕様』では、ダンパーのダイヤフラムには何も入っていないし、マニュアル通りに組み立てています。

フロントのダンパーが正常に機能するので、スプリングはソフト(レッドショート)とやわらかく設定。ダンパーオイルは#400と普通の硬さ。
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リアスプリングはミディアム(イエロー)のロングを使い、ストロークを活かしてあります。オイルは#500と固めにして、挙動変化を抑えるようにします。
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FWDでは、リアの動きが早いと、加重移動が過敏になり、転倒やスピンが起こりやすくなるので、オイル固めは鉄板です。

走ってみると、特にフロントサスの取り回し変更による効果が大きいことがわかります。ソフトスプリングを使っているにもかかわらず、コーナー進入でも唐突に頭が入ってリアが流れることもなく、コーナリング中にステアを切り込んでも、転倒することはありません。
この「転倒しない」というのが、M-05で速く走る上での最大の課題で、そのために変則的なダンパーの組み方やら、スタビ装着などの策を講じて、サスストロークの奥でやわらかくなる足回りに対抗してきた訳です。

前回の走行で、リアだけをサスシャフトダンパーにしたときは、リアが踏ん張りすぎてフロントが逃げる形になってタイムが出ませんでした。
しかし今回、フロントもサスシャフトダンパーにすることで、リアに負けないグリップと安定感を得ることができ、ベストタイムも”10.478秒”と、標準ダンパーで色々対策したものと変りません。
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それよりも、転倒の心配がなく、操作に気を使わずにラップが安定するのは大きなアベレージです。

これまでM-05やM-06では、レースに使用するタイヤは2~3パック走って角を丸めたものを使い、引っ掛かりによる転倒を防ぐようにしていましたが、このサスピンダンパー仕様では、新品タイヤでも普通に走ります。

たった400円のパーツで、これほどの効果があるのですから、ぜひ一度試してみてください。(・∀・)つ

【参考記事】
M-05のフロントダンパー取付変更
M-05のリアダンパー取付変更でどうなる?