先週発売された、『Mシャーシ インナースポンジ・スーパーハード』
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これまでのインナースポンジでは、谷田部のようなハイグリイプサーキットの場合、ハードを使っても60Dのタイヤではヨレてしまってグリップが曖昧な感じでした。
ヨレること前提で使う場合は、外側のショルダーが丸くなるまで使い込んだ状態にして、限界ですっぽ抜けないようにしていました。
暖かい時期の谷田部では、Sグリップが良いのは分かっていましたが、 コンパウンドの柔らかいSグリップタイヤでは、その現象が顕著でした。

そこで登場したのが、春のホビーショーで発表された『スーパーハードインナースポンジ』です。

タミチャレ直前ということで、Mグリップ/Sグリップタイヤと、ハード/スーパーハードインナーとの組み合わせを、色々試してみることにします。 
先ずはMグリップタイヤから。
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【前後Mグリップ/ハードインナー】
これまでの定番の組み合わせですので、もちろん普通に走ります。
前後バランスは良いのですが、コーナー手前での減速タイミングを早目にしないと、外に膨らんでしまいます。
ターンスピードがどうしても遅くなるので、M-05と競ったときに後ろからつつかれやすくなってしまいます。
ベストラップは”19.948秒”...これを基準とすることにします。

【前後Mグリップ/スーパーハードインナー】
走り始めた瞬間から「グリップが薄い」と感じます。その分転がりは良いので、中高速コーナーではするすると前に出ていきます。
しかし、タイトターンでステアを切り込んだときに、突然リアがすっぽ抜けてしまうので気を使います。
ベストラップは”19.535秒”と良くなりましたが、ミスするラップも多くなるので、アベレージは良くありません。

続いてSグリップタイヤ。
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【前後Sグリップ/ハードインナー】
夏場の谷田部では使える組み合わせです。
Mグリップよりもしっかりグリップするので、すべてのコーナーでターンスピードが高くなリます。
しかし、コーナー進入タイミングを予測して早目にステアを切っていかないと、理想のラインに載せられません。
タイヤが温まってくると、そのタイミングも安定するのでラップを揃えていけますが、あくまで「予測ステア」なので、レースなんかで競り合ったときにミスが出やすいのが懸念されます。
ベストラップは”19.164秒”と、Mグリップとはワンランク違いますが、予測がきれいにまとまったとき限定です。

【前後Sグリップ/スーパーハードインナー】 
ハードインナーに比べ、ステアに対するレスポンスがダイレクトです。その上しっかりとグリップするので、ターンスピードも十分!
リニアに反応するので、コーナーアプローチやライン修正が非常に楽で自由度があります。
ターン中にスロットルをチョイチョイ煽ってやれば、失速せずにインに寄せられます。
切り替えしでもヨレることが無いので、安心して握っていけます。
ベストラップは”19.275秒”でしたが、12秒前半が安定して出ていました。

おまけ【前Sグリップ/スーパーハードインナー、後Sグリップ/ハードインナー】 
グリップがあまりよくない場合に、前後でインナーの硬さを変えることがあるので試しにやってみました。
しかし谷田部の路面では、高速コーナーの横Gが大きくかかる場面で、リアがフニャリとして気持ち悪い動き方をします。
動きが読めないので、タイムも20秒台とダメダメ...これはナシです。

ということで、M-06では【前後Sグリップ/スーパーハードインナー】でタミチャレに挑むことにします。