ハングオンレーサーをサーキットで走らせようとしたとき、駐車場などの開けた場所とは違いフェンスや縁石があるため、コースをきっちりトレスできる操縦性が必要になってきます。
車体をバンクさせてコーナリングするバイクでは、バンク角と速度でアールを合わせることになりますが、コーナリング中にもっと小さく回ろうと速度を落とすとバンクがどんどん深くなり、サイドバンパーをこすって失速→転倒となることもしばしば。
タイヤが設置した状態で倒れていれば、その場で回転しつつ復帰することも可能ですが、ライダーを下にしてタイヤが浮いてしまうと、つどバイクを起しに行かなければなりません。

ZENサーキットで走っているバイクを見ると、純正のスチール製バンパーとは取り回しも違う、樹脂製のバンパーを付けて、何ともスムーズに周回しています。
純正との違いは、「取付位置が高い」「樹脂製で摩擦が少ない・たわむ」という点です。
位置が高いことで、転倒しても必ずタイヤが設置する状態になること。そしてバンパーと路面との摩擦が少なくたわむことで、3点支持状態でバンクしながら加減速してアールの調整が容易に行えるというわけです。
この樹脂製バンパーは過去にはサードパーティーからキットが出ていたそうですが、今では絶版状態で手に入りません。
だったら、手に入るもので作ってしまえばいい!ということで、RCショップで材料を物色...
で、用意した素材がこちら(・∀・)つ
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アンテナホルダー×4ヶとアンテナパイプ

棒状のものを固定するのに、アンテナホルダーはうってつけの構造です。
アンテナパイプも、京商のブラックは肉厚で弾力があります。

バイクのアッパーカウルに穴をあけアンテナホルダーを固定し、半分の15㎝に切ったアンテナパイプを差し込みます。
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取付位置は純正バンパーに合わせ、若干前上がりにしてあります。
あとは実際に走らせてみて、バンク角に合わせてアンテナパイプの長さを調整すればOK。
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試しに谷田部アリーナの外コースで走らせてみたところ、1回もマーシャルに入ることなく10分間走り続けることが出来ました。
これならサーキットでも充分楽しめそうです。