先週のシェイクダウンから考えうる対策を全てとって挑んだ、YD-2Sテスト2回目。
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先ずは、シーソーダンパー仕様のYD-2Sユーザーの方々から、セッティングの状態についていろいろチェックしてもらいます。
フロントダンパーのセッティングは、スプリングを最弱にして、ダンパーが底付きした状態でシャーシを擦らないようにスペーサーでダウンストップ。
オイルレスでスプリングはブラック、スペーサーは1.5mm+Oリング。
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0G状態で、ダウンストップがふれた状態になるよう、リテーナーでスプリングテンションを調整。

アッカーマンは、ステアワイパーの一番後ろを使い、めいっぱい付けた状態。
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この方がキレイに転がってくれるそうです。

リアダンパーもオイルレス。スプリングはグリーンで柔らかめに。車高は7~8mmに設定。
一般的なYD-2と逆で、フロントを軸にリアが上下してピッチングする感じになります。
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リアディフューザーの上に、一応ESC用のメカデッキも作っておきました。

一通りのセッティングを終えて、サブコースで走ってみます。
一番の懸案だったサーボのジャダーは、プログラムサーボの設定変更により皆無に! ジャイロの感度を100%にしても、大丈夫でした。
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シーソーによりフロントのトラクションが常にニュートラルで、変な引っ掛かりを感じません。
しかし、回り込みでスロットルを抜いていくと、あるポイントでくるっとリアが出てしまいます。

再びセッティングのチェックをしてみます。
どうやらリアのキャンバーが少なく、ロール時にタイヤの面が当たってグリップが抜けているらしい。それにリアデフのオイルを抜いた状態でも、まだ重たい様子。

そこでリアデフをバラシ、中をクリーナーで洗ってから、Oリングを外し、ギヤグリスで組みます。
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デフの動きは、タミヤのTT-01等のギヤデフをシリコングリスで組んだ時みたいにスルスルです。

キャンバーを7度→10度に変更して、サブコースでチェック。
すると、スロットルを抜いて行ってもスピンすることなく、進入時のアングルを保ったままスライドしていきます。リアのスライドはスロットルを開けることで継続でき、止めたい所で車が止まるので、コースのトレースが楽になりました。
2WDがスロットルを抜いていったときにスピンするのは、リアデフの動きの悪さが原因であることが多いので、この結果には納得です。

いよいよ、本コースで走ってみます。
フロントシーソーダンパーはフロントタイヤの転がりがスムースでクセが無いので、進入時の姿勢維持がとっても楽です。
ストレートからリアを振り出しつつ進入しても必要以上に流れず、スロットルを開けることでアングル調整できます。
立ち上がりで若干アンダーが出て外に膨らみますが、リアトラクションをしっかり感じられて加速していきます。
スロットルを煽ることでアングルを付けていけるので、モーターのパワーがもっと欲しくなってきますネ。(゚∀゚)
そこで、ESC(BL-PRO3)の”Advance Timing”を0→10にして、パワーアップ!
スロットルを開けたときの音も一段高くなり、外周のコーナーもきっちり流していけるように。
ストレートからヘアピンへの侵入でも、手前からアングルを付けてクリップを狙っていけます。

手持ちのジャンクで作ったので費用0円! そのくせ効果は抜群!!
シーソーダンパー様さまです。